犬へ・・・ありがとう

後から思うと後悔ばかり。
もっと早く気がつけばよかった、もっと検査をまめにしていればよかった、と、
今から思っても仕方のないことばかりを、繰り返して思う。
具合が悪くなる前の日まで、ガツガツ食べて、元気だった。
大きな腫瘍がお腹にあったのに。
普通はありえないことだそうだ。
大きな病院で手術の予約も入れてもらっていたのに、
あっという間に悪化して、
一週間で、逝ってしまった。
あと数カ月で13才だった。

ありがとう。と、何度も伝えたい。
子犬のときにやってきて、
一人っ子の息子の兄弟代わりとして、
息子と一緒にいたずらしては、一緒によく怒られてくれた。
後から拾ってきたネコにも、いつも優しかった。
ネコが来たばかりの頃は、犬の口の中にネコの頭がすっぽり入るくらいだったけど
決して噛んだりしなかったね。
いい気になったネコに、どんなにネコパンチを食らっても、
うるさそうな顔をするだけで相手にしなかったね。

子供のころからペットの死は何回も経験していたのに、
大人になれば気持ちの整理はずっと楽になると勝手に思っていたのに、
大人になってからの方がつらいとは。
葬式をしたり、花を飾ったりが
逝ったもののためじゃなくて、
残されたもののためであることがよくわかった。
長く苦しまなくてよかった、と思いたい。
幸せに暮らしてくれたと思いたい。
これは人間の勝手な願望で、犬はそんなの関係ないかもしれないが。

もう自由になって、今頃はどこを走りまわっているのだろうか。
長い間ありがとうね。
| 固定リンク
| コメント (2)
| トラックバック (0)
最近のコメント