夕方、ずっとニットのウェアをああでもないこうでもないと作っていて行き詰り、
気晴らしに洗濯物でも取り込むかと2階のベランダに上がった。
すると遠くから猫の声がニャゴウニャゴウと聞こえてくる。
試しに返事をしてみたら反応してしきりと鳴くので「もしかしたらウチの猫?」
でも何で声があんなに遠いんだろう。
裏庭に出てみて事態がわかった。
うちの裏には用水路が流れていて、その上に細い木が一本倒れてちょうど橋のようになっている。うちの猫はその橋を渡って向こう側に行ったが、倒木の先が他の木に引っかかって地面からだいぶ離れて浮いていたので、飛び降りたらしい。そして遊んで、さて帰ろうとしたら倒木に飛び乗れず、帰るに帰れなくなったようだ。
向こう岸からこちらを見ながら必死で鳴いている。
私はもちろん倒木は渡れないので、向こう岸に行くにはぐるっと回ってバス通りを通り川の反対側に出てまた川沿いに戻ってこなければいけない。猫はそれまでそこでじっとしていてくれるだろうか?
ちょうど息子が学校から帰ってきていたので、息子を呼び寄せた。
息子は様子を見て「よしわかった」はしごを使って用水路に下りて、反対側の壁を草を握ってよじ登り、猫を倒木に乗っけてくれた。猫は一目散に橋を渡って庭を突っ切り、家の中へ。
めでたしめでたし。
いつも息子のおサルぶりには恥ずかしかったりひやひやしたりしていたけど、たまにはおサルが役に立つこともある。
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